コンテンポラリーマウス

未だ知らないものを探している途中

理系少年のひと夏の成長物語:ペンギン・ハイウェイ

森見登美彦さんのSF小説森見登美彦さんは四畳半神話体系や、世は短し歩けよ乙女などの京都を舞台とした独特の言い回しが得意な小説家だとはおもうが、この作品はそのような要素はでてきていない。どちらかというと作者の理系バックグラウンドがよく表現されている作品だと思う。

 

ある日ペンギンが街に突如現れた

このこと小生意気だけれども研究熱心な小学4年生の主人公が研究・解決していくのが大筋のストーリーだ。

 

文化資本の大切さ

なによりこの物語において、重要人物は父さんだと思う。なんの仕事をしているのかはしらないが、海外に出張にいったり、休日はカフェで勉強したりと大変生真面目かつ、尊敬できる父親なんだと思う。

この父親の教育のたまものが主人公となって現れる。

とくに後述したような父の問題解決手法は自分も納得して、かつ非常に利便性が高いものであった。こんな父親がほしいなあと純粋におもった。

 ☆3.5

 

以下引用

父の三原則:問題を分けて小さくする、問題を見る角度を帰る、似ている問題を探す

 

毎日の発見を記録しておくこと、それを整理すること

 

おおきな紙に関係のあることすべたメモする。大事なことは紙は1枚だし、できるだけ小さな文字でかく。そうして何度も何度も眺める