絵画は知れば更に楽しくなる:ざっくり美術史
大学教授である斎藤孝さんの美術についての著書。
絵画は知識なくみるとなんとなく好きなどの印象でしか持てない。そのような印象だけで十分にアートを鑑賞するという点ではいいと思うが、それでも基礎的な知識があるだけで、見方に深みがでてくる。
この本では、テーマごとに著者の気になるアートを取り上げて説明してくれる。非常に読みやすい本であったため、ぜひアートが気になる方などは読んでみてもらいたい。
絵画を見る際に手で一部を隠してみる
著者の絵画作品の見方の紹介として、自分の手で作品の一部を隠して観察するということが挙げられている。構図においては、作品のすべてに意味があるようになってくる。
そのため、あえて鑑賞するときに気になるところを隠したりして鑑賞することで、改めてそのアート作品をみることができるようになる。
知識はつけつつも、リラックスして自分なりの面白いとい思う感性に目を向ける
教養は大事だが、アート作品をみるにあたっては全ては解釈なので、自分がなんとなく好きという感情でいいのだと思う。そのなんとなく好きというものを大事にしていきたい
☆3
以下引用
そのジャンルにおいて上手いというのはこういうことだと知らせてくれるのが名作。ダビンチなどはそれを体現している
以下お気に入り絵画
・ナイト・ホークス
都会に住む寂しさ・わびしさが余白の暗さと店内の乾いた明るい色から伝わってくる
・光の帝国
絵画ならではの表現が非常に好き