青春版シャーロック・ホームズ:氷菓
京アニが作成したアニメはあまりハズレがないイメージがあるが、これまで手を出せていなかったものをふと見てみたいと思い一気見した。
もう少し学園青春分野かとおもっていたがそういうわけではなかった。本格的なミステリーアニメだったと思う。
主人公の推論の鮮やかさ
このシリーズとしては、学園内でおきた事件などを主人公が鮮やかに推論をしていくところが見せ所なのだが、その推論方法が非常にわかりやすく、見ていて気持ちが良い。簡単に下記のように方法をまとめてみた。
- 問いを書き出す
- 言葉の定義についての注意を図る
- 時系列に並べたり情報の整理を行う
- 気になっている言葉概念をかきだし、眺める
- 仮設を持ち出す
- 仮説を検証する
- 4に戻り繰り返す
さとしが抱く憧れ
さとしの心情の変化は同意できる。さとしは中学までは自分に期待していたのだ、でもそれは茨の道であり、楽しむ道ではないのだ。隣にほーたろうという才気あふれるものがいるからだ。そのため彼はいう
期待しているという言葉はむやみに使わないほうがいい。自分が叶わないとあきらめたときにつかうべき言葉だ
データベースに結論はだせない
ただこのストーリが伝えたかったのは、人はけしてなりたいものになれるわけではない、そうでないところの才能をもっている。ほーたろうにとってのさとしは自分にないところを多く持つ親友で、さとしにとってのほーたろうは自分が、ほしい才能をもっている。その関係性こそが事件を解決に導いているのだと。
だれもゴールを決めるストライカーだけで、試合には勝てない。もちろん点をいれれないと勝てないのだが、一人でできるものではない。そんなことを思い返すようだ。
☆4
ホームズパロディ