コンテンポラリーマウス

未だ知らないものを探している途中

若手20代の社会人に読んでもらいたい:ミッキーマウスの憂鬱

 みんな大好きディズニーランドのお話。でも夢や希望をうるような話ではなく、実際にそこで働く現場の人達の話。

読みながら、これってよくだせたなというかよくディズニー側が怒らなかったなってくらい赤裸々にかいてる。(もちろんフィクションの話だし、本当の話なのかはわからないけれども)

本当のディズニーランドの舞台の話もでてくるし、これを読んでディズニーランドにいけば更に楽しめる話だと思う。(オンステージという言葉など面白いディズニー用語がある)

 

夢や希望をつくっているのはありありとした現実だ

この話は前述したように、リアルにディズニーランドで働いている人たちの話だ。夢や希望をうっているディズニーランドの裏側では、実際の人たちの苦労によって作り出されている。外から見た夢はありありとした現実の上になりたっているのだ。

ミッキーマウスがパレードをするのも綿密な計画が必要だし、ダンサー達の笑顔の裏には一生懸命に練習した結果がある。

 

学生は社会の現実をこの小説を通して知ったらいいなあ

この話を読みながら、就職活動を思い出した。

就職活動も表面上はきれいな、キラキラとした情報が並ぶ。やりがい、世界を動かす、仲のいい友人たち。そんなキラキラした情報に踊らされるのが就職活動の大半な気がしている。

しかしそんなことはなく、実際に働くということはしんどいことのほうが多くあるし、キラキラしたものを作り出すための裏側は非常に汗臭い、人間臭い活動の上で成り立っている。

 

 ☆4

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)