ゆるふわブラックファンタジー 隣のずこずこ
2018年のファンタジーノベル大賞をとった作品。
結論から言うとダークファンタジーだった。
ただ全体的な語り口調は、ユーモラスで、怖がらせるようなテイストではない。
むしろ田舎の少しうがってはいるが、普通の中学生が主人公で、シリアスなシーンもあるが基本的にはのほほんとした田舎の村が舞台だ。でもこの村と内容の対比が面白い
情景描写が上手い
読んでいて引き込まれる文章だった、一見するとダラダラ心情の会話文が長いなと最初は感じたけれども、その主人公の感じた肌触りが伝わってくるように、描写がありありと表現されていて、読んで行くうちに自然と引き込まれた。
生きること、一生の意味とは
この話を読んでいるとそのテーマを考えされられる。少しネタバレにはなるが、簡単にいうと理不尽にタヌキに食べられて、街ごと消されるという話が、この話の大筋だ。
その中で、いろんな人がいろんな最期の迎え方について、考え動いている。
それをある程度客観視しながらも、主人公自身も意味を考え出していく。
この著者自身も20代で、おそらく東日本大地震などを経験したからこそ描いた小説ではなかろうか。
一生 = 明日までかもしれない
一生と書くと長い年月の積み重ねで、現実感は湧かないが、この一生という抽象表現を具体化すると、それは明日かもしれない。
安易に一生という言葉を使うのは危険かもしれない。
そう思うと、人生は長いものという認識があるが、それは間違いなのかと思う。
そんな思いを抱いた小説だった。
NYにブロックチェーンの風がふいている
ニューヨークで5月11日-17日の間に、ブロックチェーンウィークというイベントをやっているそうだ
2018年におけるブロックチェーン関連市場は2300億円という数字が想定されており、これは昨年の2倍の成長率である。このように、急速に成長・注目を浴びているブロックチェーンに、ニューヨークとしても力点を置いているようだ。
とくにアメリカにおいては、サンフランシスコなどを中心とした、シリコンバレーが中心地となっており、ニューヨークは遅れをとっているのがいまの現状だ。
ブロックチェーンや暗号通貨においては、ニューヨークが得意とする金融街との相性が良い。
なのでニューヨークで力を入れているのではないかと思う。
実際に調達をみていてもニューヨークの企業はファッションとブロックチェーン・フィンテック関連が多い。
この取組が今後どう育っていくかが気になる。
AIは仕事を奪う、ただ人々の経済活動はより活発になる
自動化によって、経済がどうなるかを真面目に考えた記事。自動化によって、雇用は失われるはずだが、その時間がさらに他の消費や生産にまわるはずだという意見。非常に賛成。生産と消費が曖昧なサービスっぽいのが更に流行る気がする。
自動化によりこれまで人が担っていた仕事が代替されることで生まれる雇用代替効果は確かに雇用や賃金を低下させるが、それを相殺する正の効果も存在することを強調する。まず、自動化によるコストの節約により経済が拡大し、自動化されていない仕事への需要が高まるという生産性向上効果
本当は個別にがんばれば最適化できるが、労働時間の問題で現状できていない問題などはAIによって更に解決していくべきかもしれない。
AIを教育に使えば、通常では大変コストのかかる生徒の事情に応じた個別教育が可能になる。そうした個別教育プログラムの開発、実施などを行う職務が新たに出現することを予想
インプットのデータを大量にもった結果、そのデータが何の意味をもちだすかについては、常に考えないといけない。データをデータでいかに終わらせないか。それが重要である。Data is a new oil というように、その Oilを手に入れても上手く、燃料を投下して何をつくるかの、Whatが重要になってくる。
通常の活動で手に入るデータによって、何ができるのが。それが問題だ。
カナダのトロント大学教授のアジャイ・アグラワル氏らは機械学習がより適合する仕事はなんらかの予測、これは機械学習で安価になったわけだが、それを補ったり、自動化したりする仕事だとしている。これはかなり広範な仕事、職種、産業をカバーすることになる。例えば、自動車運転(ハンドルを切るべき正しい方向を予測)、病気の診断(原因を予測)、商品の推奨(顧客の好みを予測)などである。
現代のヒットの法則が詰まった映画:グレイテストショーマン
グレイテストショーマン素晴らしかった。1日に2回も映画を見てしまった。
監督はこれが初の長編らしく、現代の感性をつかった映像表現だったと思う。いまできる映画の興行収入によるマネタイズにおいては、最高の出来だったと思う。
ヒットの法則①:起承転結がはっきりしている
ストーリーに深みがあるといえば、そんなにびっくりすることはない。
起承転結がはっきりしている、王道ストーリーだ(もちろん悪くないが)
ただ、それが見ている観客を安心させる・そしてそれと同時にそこでない箇所をきちんと見せることができる。
そしてストーリーに助長性がいい意味でも悪いい意味でもない。音楽以外は淡々と無駄なシーンなく進んでいく。これは観客を飽きさすことがない。いわばいまのYouTubeなどの世界に近いような表現の映画だったと思う。
ヒットの法則②:現代風のカット・PVのような映像表現
見ているときにこれはミュージック・ビデオをとったことがある監督のものではないかと思っていたが、その通りだった。見ていて映像表現に飽きない。そして映像と音楽を合わせるのが非常に上手い。。音楽と映像の一体化は昨今の映画として興行収益を上げる上では重要になってくるのではないか。映像なんてどこでも観れる。そして安く観れる。すぐにネットフリックスやhuluなどで配信されるであろう。そうでなくて映画館でみる理由ということに考え抜いた結果が現状音楽なのではないか。さすがに自宅では音楽の限界はある。音質をいくらよくしても映画館には勝つことができない。そのために、映画業界で行き着いた結論がこの映像と音楽の融合ではないのだろうか。映画館で見るべき理由を作って上げることが必要なのではないかと。
ヒットの法則③:ダイバーシティというトレンド
この映画のひとつのテーマがダイバーシティ。代表曲 This is me における歌詞の引用を下記に書いておくが、このように1人1人自由に生きていいんだと思わせる・勇気を与えてくれる映画だった。
これは最近のmetoo運動であったり、人種差別問題をいまだ深く抱えているアメリカにとっては、トレンドに非常に乗ったものだと思った。この作品は7年前から作られていたとのことだったが、いまダイバーシティが盛り上がってきているタイミングでローンチできたのは運命か必然か。面白い。
I am brave, I am bruised, I am who I’m meant to be. This is me.
文句なしの星5つ映画だったなあ
どうしたら人は結婚するのか
IBJの決算発表であっため、決算をみてる前年比の約2倍ほど成長していた。
日本における少子高齢化のなか、晩婚化と結婚しない、できない層が増えてきているのではないかとよく言われている。
生涯未婚率は、男性20%、女性10%とだいぶ結婚しない人は増えてきている。
その中でも上げ方としては、結婚したくない人を結婚したくするのか、結婚したい人を結婚させるかという方法がある中で、IBJは後者にフォーカスしていく。
また世間では、マッチングアプリなどいろんな取り方がある。
婚活サービスによって、結婚した人は11.3%ほどである。
人はなぜ結婚するのか
後押しが必要なのか、結婚するタイミングは何のか、なにがモチベーションなのか、結婚という形態をどうやって、変わっていっているのか。
まだまだこのペインは続きそう。でも確かにライザップと同じで求めているのは最後の一押しなのかもしれない
ー参考画像
イオンが定期お届けに進出する理由とは
イオンがクバリエというサービスを開始した。最近イオンの動きが激しい。楽天とウォルマートが組んでからというのもの、楽天もアマゾンもネットの生鮮食品領域に手を伸ばしはじめている。
目的買いを超えた日常買いのニーズまでひろう
なぜか。彼らのラストフロンティアがそこだからなのでは。目的買いを主にネットは今まではとっていた。〇〇が欲しい、安く買いたいなど。モノありきでの購買購入の箇所がネットに取られていた。そっちのほうが商品の在庫も多いし、便利だから自然の流れだ。実際のリアルの店舗にいったところで、在庫がきれていたりする。
またネットの方が、スケールメリットによりディスカウントがおこる。そのため、安く購入することができる。
しかし今回アマゾンなどが、生鮮食品といった日常商品を取り扱いはじめた。市場規模がとりきったのではないだろうか。今後の拡大をするときに、購買行動の全てをとりにきている感がある。
それに待ったをかけたのが、楽天と今回のイオンではないだろうか。イオンは直近でもソフトバンクとヤフーと手を組み、ネット通販に本格化している。
決算をみても1倍成長をスーパーがしている中で、なんとか成長戦略として取り組んでいるのではないだろうか
イオンとしては小売として、ここで何を売るかが重要な気がする。
おそらくPBしか売らないのではないだろうか。利益率が高いはずのPBをここで売る事によって、さらにイオンプロダクトに対するエンゲージメントを高める。(店舗でのイオンブランドへのリテンションを狙っている?)のではないだろうか。
小売が強くなっているいま、メーカーでない小売として、流通としてリアルからネットへ動きつつある。