コンテンポラリーマウス

未だ知らないものを探している途中

誰のために飛ぶのか:ピンポン

ピンポンは小学校の時にはじめて、実写をみてなんて卓球はかっこいいんだろうと思って感動した。

しかし、年齢を重ねてから見たときにはなんてよく出来た人間ドラマなんだろうかと思った。一生に一度はぜひ鑑賞したい作品の一つだと思う。

君に才能はあるのか

基本的にはこの物語は才能のあるもの・才能のないものが登場していき、互いを切磋琢磨しながら成長していくというストーリーである。

才能あるものの苦悩・才能なきものの苦悩がどちらも描かれている。

  • 才能がある:ペコ・スマイル
  • 才能がない:風間・アクマ

飛べねえ鳥もいるってこった

アクマのセリフである。この物語で一般の視聴者が一番近い感情でみれるのはアクマではないだろうか。

アクマは常にペコの後を追っていた、血の滲むような努力を厭わない才能をもっていた。しかし卓球の才能はペコ・スマイルと比べるとまったくなかった。

その才能という残酷さを理解した上で、彼は彼なりの生き方を模索している。

この物語では、HEROという言葉何回もでてくる割に、非常に現実的な話である。だれしもがHEROになることはできないのだ。

 

友情・努力・勝利といった安易なスポーツ漫画ではない

この漫画で描かれているのは、事実なのである。誰しもが勝てるわけではない。でも才能だけでも勝てるわけではない。しかしそれを残酷に描いてはいない。あくまでスポーツ漫画・アニメのように見た後には爽快感がある。もちろん必殺技があるわけでもない。

 

文句なしの☆5作品である

 

漫画は最初とっつきにくい画風かもしれないが、ぜひ読んで欲しい。これが原点なのである

 

アニメ版の映像表現は素晴らしい。湯浅監督がこのピンポンの監督であってよかったと思う。ぜひみてほしい。

 

 

また実写のピンポンも素晴らしいので、ぜひ見て欲しい


ピンポン