コンテンポラリーマウス

未だ知らないものを探している途中

現代のヒットの法則が詰まった映画:グレイテストショーマン

グレイテストショーマン素晴らしかった。1日に2回も映画を見てしまった。

監督はこれが初の長編らしく、現代の感性をつかった映像表現だったと思う。いまできる映画の興行収入によるマネタイズにおいては、最高の出来だったと思う。

 

グレイテスト・ショーマン(サウンドトラック)

グレイテスト・ショーマン(サウンドトラック)

 

 

ヒットの法則①:起承転結がはっきりしている

ストーリーに深みがあるといえば、そんなにびっくりすることはない。

起承転結がはっきりしている、王道ストーリーだ(もちろん悪くないが)

ただ、それが見ている観客を安心させる・そしてそれと同時にそこでない箇所をきちんと見せることができる。

そしてストーリーに助長性がいい意味でも悪いい意味でもない。音楽以外は淡々と無駄なシーンなく進んでいく。これは観客を飽きさすことがない。いわばいまのYouTubeなどの世界に近いような表現の映画だったと思う。

 

ヒットの法則②:現代風のカット・PVのような映像表現

見ているときにこれはミュージック・ビデオをとったことがある監督のものではないかと思っていたが、その通りだった。見ていて映像表現に飽きない。そして映像と音楽を合わせるのが非常に上手い。。音楽と映像の一体化は昨今の映画として興行収益を上げる上では重要になってくるのではないか。映像なんてどこでも観れる。そして安く観れる。すぐにネットフリックスやhuluなどで配信されるであろう。そうでなくて映画館でみる理由ということに考え抜いた結果が現状音楽なのではないか。さすがに自宅では音楽の限界はある。音質をいくらよくしても映画館には勝つことができない。そのために、映画業界で行き着いた結論がこの映像と音楽の融合ではないのだろうか。映画館で見るべき理由を作って上げることが必要なのではないかと。

 

ヒットの法則③:ダイバーシティというトレンド

この映画のひとつのテーマがダイバーシティ。代表曲 This is me における歌詞の引用を下記に書いておくが、このように1人1人自由に生きていいんだと思わせる・勇気を与えてくれる映画だった。

これは最近のmetoo運動であったり、人種差別問題をいまだ深く抱えているアメリカにとっては、トレンドに非常に乗ったものだと思った。この作品は7年前から作られていたとのことだったが、いまダイバーシティが盛り上がってきているタイミングでローンチできたのは運命か必然か。面白い。

I am brave, I am bruised, I am who I’m meant to be. This is me.

 

文句なしの星5つ映画だったなあ