コンテンポラリーマウス

未だ知らないものを探している途中

1990年代生まれが選ぶ読むべき漫画ベスト50

”日本に生まれて漫画を読まない人生なんて損している”

って偉い人が言ってたようないってないような。

 

ただこの国における漫画の質の高さは世界中が保証している。「日本食」か「漫画」これこそ日本が誇れる文化なのではないか。

というわけで、物心ついたときにコロコロコミックかボンボンかという話をしていた私がいままで読んできた漫画の中で、独断と偏見により自分で人生に読むべきベスト漫画50位をまとめてみた。異論・反論は認める。

もしまだ読んでないものがあれば、ぜひ読んで欲しい。そしてもっと面白いマンガがあればコメントしてほしい。

 

では50位からいこう 

 

50位:ポケットモンスター

ポケットモンスターSPECIAL (1) (てんとう虫コミックススペシャル)

ポケットモンスターSPECIAL (1) (てんとう虫コミックススペシャル)

 

安心してくれ、”ギエピー”の方ではない。もちろんコロコロコミックの方も好きではあるが。

これは小学生の時に読んでいて、ポケモン漫画ではストーリーの構成・主人公のキャラ含めて素晴らしい作品だったと思う。レッドが主人公となり、ポケモンのストーリーをなぞりながら話をすすめていくのだが、見事な伏線とその回収が素晴らしい。

ポケモン世代としては、必ず読んでおきたい作品の1つであることには違いない。 

49位:百姓貴族 

百姓貴族(1) (ウィングス・コミックス)

百姓貴族(1) (ウィングス・コミックス)

 

ハガレンの作者である、荒川さんの農畜産物コミックエッセイである。あのハガレンの作者が女性だと知った時に驚いたものだ(他意はなく、男性が書いてるようなダークファンタジーであたため)

その作者の実家が北海道で農畜産業を営んでいるのだが、その体験を元に書いた漫画である。なかなか普段暮らしていると知らない実態をおもしろおかしく、そしてためになることを書いてくれている。これがいま連載中の銀の匙につながっている元ネタでもあると思う。 

48位:RAVE

私の中でマガジン版のワンピースといえばこのRAVEだった。 

初期の頃からは考えれないほどのストーリーの広がりとなっており、ワンピース・ドラゴンボールに負けないほどの世界観をもったファンタジーとなっている。

特にジークハルトには何回泣かされたか・・

「それはエリー・・お前を守り抜く事!!!」
「何も心配しなくていい全てのものから守ってやる!!!!」

王道バトルものとしても、ファンタジーストーリーとしても文句なしに素晴らしい作品。真島先生のフェアリーテイルも面白いが、やはり原点にて至高はRAVEだと思う。

47位:メジャー 

Major―Dramatic baseball comic (1) (少年サンデーコミックス)

Major―Dramatic baseball comic (1) (少年サンデーコミックス)

 

純粋な野球漫画として、サンデーにおいて必読作品の1つ。サンデーなのに、読んでいると、ジャンプの友情努力勝利を思い出すような作品。

主人公の五郎はいくどもの困難にぶち当たりながらも、諦めずに乗り越えていく姿に感動を覚える。

最後は少々間延びしてしまった感はいないめないけれども、高校の海堂編あたりは最高に盛り上がっている。

読み返すたびに挑戦することの大切さを教えてくれる作品。

他人にやらされてた練習を努力とは言わねえだろ

リスクがあるから人生楽しいんじゃねぇの

46位:デュエルマスターズ

入れるかどうかは正直迷ったが、小学時代にマジックザギャザリング・デュエルマスターズにドハマリしていた自分としては、読むべき漫画に入れておいた。

このころはホビー×漫画がコロコロコミックで連載が多くあり、ビーダマンやベイブレードなども面白かったが、ストーリーとしてもモンスターのデザインとしてもこのデュエルマスターズは最高だった。

ボルシャック・ドラゴンにあこがれていたあの頃が懐かしい。。 

45位:おおきく振りかぶって

 通称”おおぶり”これは、現在マガジンで連載している”ベイビーステップ”系のど真面目な野球・人間ドラマ漫画である。特に必殺技などがあるわけではなく、日々のコツコツした練習模様から、保護者ストーリーまで、本当に部活動などをやっていた経験がある人にとっては納得性があるストーリーではないだろうか。

野球としても面白いのだけれども、人間模様・主人公とチーム・クラスとの関わりの変化を見ていると心が温かくなれる作品。

44位:ドラゴンボール

ドラゴンボール 完全版 (1)   ジャンプコミックス

ドラゴンボール 完全版 (1) ジャンプコミックス

 

はじめに断っておこう、異論は認める。この順位で良いのかと。

ただやはり回顧厨になってしまってはいけないと思い、将来にもっと面白い作品がどんどんでてくることを願ってこの順位にしている。

現在の少年マンガの原点といえる存在なのではないだろうか。主人公が修行によって成長していくということや”気”という概念を生み出した原点だと思う。

この”気”はやがてハンターハンターにおける”念”、ナルトにおける”チャクラ”、ワンピースにおける”覇気”といった形でキャラクターの個性・能力の代弁できる存在となっていく。

今の漫画が面白いと感じる原点はここにありきということだ。もはや古典といってもいいだろう。時代を変えた作品だと思う。

43位:インベスターZ

インベスターZ(1)

インベスターZ(1)

 

ドラゴン桜の一大ブームを起こした作者が今度は株という漫画でいままで扱ってこなかったものに切り込んだ作品。

マンガであることの一つ大事な要素として私が考えているのは、敷居を下げることができるということだと思う。普段であればなかなか面白さがわからない、出会わないようなものに敷居低く出会うことができる。

この漫画では株の話だが決して難しくない、むしろ簡単に理解できる。ではかといって実用的ではないかというとまったくそんなことはない。漫画を読みながら軽快にビジネス書を読み終わったような気分になる。

この作者の着眼点・難しいものを簡単に説明するという才能は素晴らしい。 

42位:探偵学園Q 

 探偵ものでいえば、名探偵コナン金田一少年の事件簿などあるが、一番好きな探偵作品はこの探偵学園Qである。

設定としての、探偵を育てる学校というのも面白いがストーリー構成が読者にヒントを与えてくれて、一緒に犯人を考えることができる。そしてまたそのトリックなどが面白い。

他の探偵作品と違って1事件にかける話数が長いので、読者も安心して深く考えることができる。巻数としても二十数巻でおわるので、ぜひ少し休みなどがあれば一気読みしたくなる作品。

「探偵は真実を見抜く力―――『推理』を武器に悪と戦うんだ!」

41位:ばらかもん

よつばと系といったら良いのだろうか、脱力系の日常漫画ではありつつもふとした人の優しさに涙が読んでいてついこぼれてきてしまう作品。

書道家である主人公が東京から遠く離れ、島の人々との生活を苦労しながらも一緒に過ごしていく中で、成長していく物語。無邪気な子供の一言一言が読者の心を温かくすること間違いない作品である。

またギャグセンスも高く、読んでいてほっこりもできる笑えることもできるような作品。社会にでて自分と向き合って辛くなったときにぜひ読みたい作品。

「まぁ、自分が一番と思ったもんが一番だな。お前もそれでいいんじゃないか?何よりも自分が楽しいのが一番ってのが、、お前らの生き方だろ。」

「先生。イヤなことがあっても、みんなといると楽しいな。」

40位:遊戯王 

遊戯王 1 (集英社文庫―コミック版)

遊戯王 1 (集英社文庫―コミック版)

 

ガチャガチャトレーダーの時代から遊戯王をやっていた世代としてはいれないわけにはいかない。これほどマンガからホビーになり今だに爆発的な人気を誇る作品はないんでなかろうか。

もちろんマンガとしても読んでいて飽きがこない。なにが面白いかというとやはり厨二心をくすぐる設定なのではないかと思う。キングダム編の星を集めるという設定であったり(迷宮兄弟好き)バトルシティ(神カードという設定)などなど。その設定が読者を絶えず引きつける。また名前のセンスもずば抜けてる。。ブルーアイズホワイトドラゴンとか、小学生がきいて興奮しないわけがない。

39位:黒(ヤングジャンプ

黒─kuro─ 1 (ヤングジャンプコミックス)

黒─kuro─ 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

これは意表を突かれた作品のトップランカーだ。可愛らしい主人公とそれをとりまくダークファンタジーな世界観。

最初に読んだとき素直に、”ナニコレ。。。。”と絶句したことを覚えている。

可愛らしいのに、怖い。そんな感情を与えてくれる作品はこれ以外にないのではないだろうか。ここまでのダークな世界観と主人公の愛らしさは、混ぜたら危険という張り紙をしていくらいだ。ただそれが面白い・・ダークファンタジー好きは必ず読んでほしい

38位:こちら葛飾区亀有公園前派出所 

いわずもがなの名作、大作である。200巻まで続く作品なんて今後多くでてくるのだろうか。また40年間連載を続けれることの凄さを考えると頭が上がらない。

ちなみに私は全巻もっているが、社会の教養はこのマンガを通して身につけたといっても過言ではない。

ここまで続いた理由としては、ギャグ漫画でありながらも、時事ネタなどを織り交ぜることで読者を飽きさせない工夫がよくできていたからだと思う。

また時折ある人情味ある話の出来も素晴らしい。3億円事件の話や不良少年の事故死、両津の小さい頃の友人がヤクザになっていた話や、両津が京都まで想い人に会うために自転車でいく話などは個人的に好きな話である。何巻からでもいい、ぜひ手にとって読んで欲しい。

http://livedoor.blogimg.jp/nanj_short/imgs/9/e/9eb2bcd4.jpg

37位:ジャイアント・キリング

ストーリーもさることながら、アイデアがまず素晴らしい。サッカーマンガでプレイヤーに焦点をあてるのでなく、監督に焦点をあてるというのは今までにない新しさをサッカーマンガにもたらしたと思う。

そして単なるサッカーがプレイヤーの物語ではなく、サポーターや地域住民、監督・支援者・チームという広義の物語へと転化させることができている。

ひとりのプレイヤーがうまくなっていくのではなく、チームとして強くなっていく感覚、それをこのマンガを読むと一緒に疑似体験ができる。なので応援にも熱がはいる。異色サッカーものとしてぜひ読んで欲しい

弱いチームが強い奴らをやっつける。勝負事においてこんな楽しいこと他にあるかよ

36位:クロスゲーム

クロスゲーム (1) (少年サンデーコミックス)

クロスゲーム (1) (少年サンデーコミックス)

 

青春とはこういうことをいうのではなかろうかっていうマンガ。

あだちさんはこういう話をかいてしまうと、もう右にでるものはいないんでなかろうか。恋愛マンガでもあるのだけど、その描き方も青春を体現したような描き方をしてくれる。

主人公のコウもさることながら、アズマが一番好きだ。このセリフを聞くたびに、心が震える。

「このチームに残って後悔したのはたったひとつ―――あいつと勝負できないことだ。」

35位:イキガミ

社会派マンガとして印象に残っているこの作品。生命の大切さを知るために、ランダムに選ばれた人が明日体内に埋められたナノカプセルによって死んでしまう。それを知らせにいくのがこの主人公の仕事である。

ラストにおおきなネタバラシはあるのだけれども、それを踏まえても生命とは何か、生きるとは何かということを考えさせられる作品。

死は暗く、生も暗い...だから輝かなくちゃだめなんだ。

34位:NARUTO

NARUTO -ナルト- 1 (ジャンプ・コミックス)

NARUTO -ナルト- 1 (ジャンプ・コミックス)

 

この漫画も説明は長くは不要だろう。確実に漫画誌に残る金字塔となったであろう。

ドラゴンボールと同じくギャグ漫画なのかとおもいきや、最後に至るあの世界観の広さには感動である。前半も面白いが、個人的には暁との勝負のあたりが一番面白いところであったと思う。特にシカマルと飛段との戦いなんて素晴らしかった。

個人的には初期からずっとシカマルが好きだったし、いまだにシカマルは憧れる生き方ナンバー1だ。

このまま逃げて、筋を通さねェまま生きていくような・・・そういうめんどくせー生き方もしたくねーんすよ 

33位:やれたかも委員会

やれたかも委員会 1巻

やれたかも委員会 1巻

 

https://cakes.mu/series/3792

Cakesで未だに連載中であるこの作品。非常にしょうもない、しょうもないんだが見てしまう。毎回。なんだろうこの絵の安っぽさと安っぽいエロスな話につられてしまう。そして昔を思い出してしまう。。

ネットマンガだからこその面白さもあるのかもしれないが、気軽に読めて笑えるかつこそばゆくなるようなマンガである。

読みながら、ついつい札を上げてしまっている「やれた」と。

 

32位:四月は君の嘘

最終話を読んだ後必ず1巻から泣きながら読み返すであろう作品

アニメも素晴らしいがやはりマンガであろう。最終巻のあのステージの話を読みながら何度涙をこぼしたであろうか。一つ一つの場面が輝いて見える、月明かりの下の帰り道や橋の上など。生きていることは素晴らしい、そしてその生をもっと主体的に楽しまなければいけないなあと気づかせてくれる作品。

「君の言うことやること全て、キラキラ輝いていて、僕はまぶしくて目をつぶってしまう・・・でも、憧れずにはいられない。」

31位:かくかくしかじか  

 東村アキコの自叙伝的なマンガであるが、主人公と先生のやりとりにどこか自分の中での親であったり、先生であったり、部活のコーチであったりを重ねてしまう。厳しいながらも常に目にかけてくれる愛情。照れくさく直接は言えないけれども、そんな空気感を思い出す作品

またマンガ家になりたいという夢をちょっとづつながらも叶えていく姿には元気がもらえる

 描きたいものなんてなくていいんや、ただ描けばいいんや。目の前にあるものを。描きたいものなんか探しているからダメになる、描けなくなる。お前は余計なことを考えすぎじゃ

30位:僕だけがいない街

ストーリーがまず素晴らしい、先の展開が常に読めない・そして続きがこんなにも気になるマンガは久しぶりにであった。マンガというよりも良質な小説にであったような感覚にもなる。タイムスリップ系でありながらも、SF要素というよりは謎解き・人間模様に着目点がある作品である。

何より主人公のお母さんが素晴らしい人で、ああいう人・ああいう親になりたいなあと思えるような作品であった。

もっとやれたはずという言葉は、もっとやれるはずに置き換えて未来の自分にいいな

29位:鉄コン筋クリート

 松本大洋の世界観がここにありきという作品。若干絵が最初うけつけないという人もいるかもしれない。そう言わないでぜひ読んでみてほしい。

人は誰も足りない部分がある、それをお互い支えながらいきていってるんだ。それに気づかないふりをしてはいけない。

直接的に言葉では書かないが、人間の精神世界をマンガで表現することにこの人より上手い人はいるのだろうか。

またひとりひとりのキャラクターがたっていて、読んでいて世界観にぐっと引き込まれる。とくにネズミが私は好きだ。死に際のネズミを見るたびに思う、カッコイイなと

近くの川にハジキ捨てるようなドジは踏むな、硝煙の付いた服は焼き捨てろ、女房子供を大切にな、大切な事なんだよ…

28位:1/11じゅういちぶんのいち

1/11じゅういちぶんのいち 1 (ジャンプコミックス)

1/11じゅういちぶんのいち 1 (ジャンプコミックス)

 

 あまりこのマンガは知らない人は多いかもしれないが、作品の作風・サッカーという切り取り方・主人公の安藤ソラの人生模様全てが素晴らしい作品。

サッカーマンガでありつつも主人公に焦点があたることがあまりない、まるで群像劇のように1話ごとに違う登場人物に焦点があたり物語が進行していく。それでもストーリーの基軸は安藤ソラの人生なのである。彼が生まれてから死ぬまでをマンガでは表現している。その中でいろいろ出会う人々との関わりが胸を熱くさせる。自然に涙が流れてくるようなマンガである。

本気で変わろうと思えば人は変われます

27位:ヒカルの碁

囲碁を通じたライバルとの成長物語を楽しむことができる作品

囲碁の初心者だったヒカルがどんどん強敵・そしてライバルである塔矢を追って成長していく

なんといっても囲碁のルールを最後まで読み終えてもまったくわからないのである。それなのにこの面白さを描くことができるのは人物描写含め、感情移入ができる画力でもあると思う

26位:バクマン

デスノートコンビが描く、漫画家そのものに焦点を当てたストーリー。

漫画の中でも描かれているが、俺達は邪道で勝負だということを体現したようなマンガである。マンガは良く読むが、マンガがじゃあどのように描かれて届けられているのかはまったく知らなかったが、この作品をよむだけでもだいぶ詳しくなれる。

かといって、How to create Mangaみたいな陳腐なものではなく、きちんと中身は青春ストーリーとなっている。ライバルである天才エイジとの勝負、同期との切磋琢磨。

見ていて仕事を頑張ろうと思えるような作品

やるからには絶対人気が出ると思ってやる!!作ってる人間が面白いと思って作らなきゃ作品は絶対に面白くならない!

25位:ロトの紋章

ドラゴンクエストの世界観を題材にした作品の1つである。

ファンタジーとして傑作だと思っている。ストーリー・キャラクターともに素晴らしい。少年マンガでありながらもシリアスな展開が多く、読んでいて引き込まれる。

アロスは勇者として持ち上げられるが、その中で勇者であることへの葛藤もこのストーリーでは描かれている。単純な勧善懲悪ではない物語がここには詰まっている。

少し古い作品であるが、死ぬまでには絶対に読んでほしい作品。 

24位:キングダム

いま一番勢いがあるマンガといえばこのマンガでないだろうか。

歴史マンガとしてはもう傑作の域にきている。このマンガの素晴らしいところはひとりひとりの武将のキャラの濃さである。そのキャラの濃い武将がどんどん戦いで命を落としていく。

ひとつひとつの戦いにはストーリーがあり、そこには登場人物の様々な思いが巡っている。今後も注目の作品だ。 

23位:喰う寝るふたり住むふたり

構成が上手い。一つの出来事に対してお互いの視点から描くという構成はいままでにない素晴らしい構成だと思う。

またストーリー自体も大きな起承転結はないものの、ひとつひとつは最後までよむとほっこりするもので、同棲生活を考えているカップルなどにはぜひ読んで欲しいなあと思う。

また結婚が周りがしだしたような年代にはわかるわかるというストーリーが多く、ついつい感情移入してしまう。

22位:左利きエレン

左ききのエレン(1): 横浜のバスキア

左ききのエレン(1): 横浜のバスキア

 

 新時代のマンガの代表作の一つといえるのではないだろうか(もう一つは後に紹介するRelife)絵は正直いっていや客観的に言っても下手くそだ。しかしそれを上回るような心に響く言葉がこのマンガには詰められている。とくに、20代の何者にもなれていない私達の世代に届くストーリーだと思う。

これはじっさいにかっぴーさんが働いていた経験があったからこそかけるストーリーで、ネットマンガという表現ができたからこそヒットしていてるのではないかと思う。もしこれを普通の出版社に持ち込んだとしたらストーリーというよりは絵で連載までこぎつけれないと思う。しかし結果論としてこのマンガはヒットしているのである、それはマンガ連載の敷居を下げたWebマンガだからこそのヒットだったのではないだろうか。映画化などしそうだなあと思うマンガだ。

何かにならなきゃ…退屈で生きていけねぇよ

21位:暗殺教室

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

 

直近のジャンプの中では一番の名作だったのではないかと思っている。

シリアスさとギャグセンスの高さ の配合バランスが素晴らしい。中学生達の成長物語でもあるが、笑いながらも最後に近づくほど涙が止まらなくなってくる。

少年マンガとはこうあるべきではないかという一つの方向性の現状の最終形態なのではないかと思う。あくまで勉強という読者に近いところで興味を引きながら、暗殺というフィクションを混ぜつつ、生きるとはなにか・正しいとはなにかにヒントをくれる、名作マンガ。 

学校や肩書きなど関係ない。清流に棲もうがドブ川に棲もうが、前に泳げば魚は美しく育つのです。

20位:日常  

日常(1) (角川コミックス・エース)

日常(1) (角川コミックス・エース)

 

 純粋なギャグマンガとしてこれ以上のものは現状ないと思う。本当に。

アニメもおすすめだけれども、マンガのギャグセンスの高さはやばい。。

いっておこう、一つも心に残る深い言葉などないのだ、これを読んでも人生の足しにはならないかもしれない。それでもこのマンガは読むべきなのだ。もう紹介が思いつかない、許してヒヤシンス。。

19位:ダンジョン飯

設定が素晴らしいで賞があれば、授けたい作品ナンバーワンである

ゲームを子供のころによくやっていたが、ダンジョンで何を食べるのだろうかと疑問におもったことはあっただろうか・・正直私はなかった。。しかしこの作者は気になったみたいだ。そうして生み出された作品がこのダンジョン飯である。

ダンジョンででてくるモンスター達を美味しくいただくという、言葉だけで書くと鬼畜の仕業かと思うことを面白おかしく描いてくれる。

やられた・・その設定はずるい・・と最初に見た時に思った。今後の展開に注目な作品だ。 

18位:失格人間ハイジ

www.comico.jp

コミコで現在連載中の失格人間ハイジ。仕事に少しでも悩んでいる人がいたら、即このマンガを読みなさい。。更に20代後半だった場合必ず読みなさい!っていえるほどのマンガ。

小説家を一度諦めた主人公が、29歳という若くもなければ中堅でもない年頃をいろいろな悩みを考えながらも、もがきながら進んでいく物語。

もう読みながら心がチクチクしてしまう、マンガ。無条件で夢を終えるほど若くもない、親や友人たちはその世代での正式と人々が考えているステップ(結婚・出産)をしはじめている。その中で夢とどう付き合っていくのか、どのように生きていくのか。そんなことを考えさせられる作品。まだ連載中だが、必読作品。もっと売れてほしい。

17位:彼方のアストラ

スケットダンスの作者の新作マンガ。これが非常に面白い。(安易な言葉で申し訳ない)まだ連載中なのだが、ミステリーサスペンスの作品でありつつも、安定のギャグセンスの高さ、ヒューマン・ドラマの要素もきちんと入っており、読んでいて飽きがまったく来ない作品。

宇宙を旅するのだが、その惑星ごとの環境や設定を考えるのはどうやってやっているのだろうかってほど見事。必ず名作と今後も呼ばれ続けるような作品となるであろうマンガ

16位:BECK

BECK(1) (講談社漫画文庫)

BECK(1) (講談社漫画文庫)

 

 元祖バンド・音楽マンガは私の中ではこのBECK

これを読んで、ギターを買ってもらってバンドをやりだしたくらい影響を受けたマンガ。コユキの声は聞こえないが、たしかにこのマンガの中から響いてくる音が胸をうつ。表現できない音をマンガで表現するということに挑戦しているのは衝撃と同時に素晴らしいなと思う。いまでもたまに読み返してみたくなるようなマンガ。個人的には平くんのベースが好き。

ボーッとしてたら何事もなく人生は過ぎていくんだ!

コユキがいいにきた場合だけOKしようと思ってた。再結成計画はお前が首謀者なら成功するかもな

15位:3月のライオン 

新たな角度での青春マンガとしての金字塔になりうるであろう作品

きれいな青春でないかもしれない、そこには人間の悪いところや汚いところが多くこの作品では描かれている、それでも笑いながらも強く生きていく主人公を含む周りの人物の物語には胸を打つ場面が何度もでてきてしまう。

とくに中学校でのいじめの話のときなどは何度も泣いてしまった。主人公もさることながら、周りを固める大人・先生のコメントの素晴らしさ。

決してきれいで爽快感のある青春マンガではないが、これはこれで間違いない青春の話である。

一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ。でないと実は誰もお前に頼れないんだ

「潔い」のと「投げやり」なのは似ているけど違うんだ!! 

14位:鋼の錬金術師

鋼の錬金術師 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

 

 ガンガンが産んだ名作。まず世界観がどうやったらこんな話思いつくのってくらい面白い。錬金術とこれから名を売った作品がでてきたら、必ず頭に想起される作品であろう。それでいて物語としてはヒューマン・ドラマである。エルリック兄弟がいろんな人と関わりながら、葛藤しながらも彼らなりの答えを見つけていく。そこには大きな陰謀が背後にあるのだが、あくまでこれは兄弟の話なのである。

この作品もキャラクターの各々が生きている。いい作品はキャラクターが非常に生き生きとしていると思う、作者でもないのにこのキャラクターだとこれはやらないでしょうみたいなことが議論できそうなくらいである。何度も読み返したい作品。

立てよ ド三流 オレ達とおまえとの格の違いってやつを見せてやる!!!

人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない 。何かを得るためには、それと同等の代価が必要になる それが、錬金術における等価交換の原則だ

13位:ハンターハンター

HUNTER×HUNTER モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

HUNTER×HUNTER モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

ジャンプの中では異色の才能を誇る作品。何度休載したとしても、読者はまっている。ここまでファン層が厚いマンガは他に現状ないのではなかろうか。

ゲームをしているような気持ちで読めるマンガである、手に汗握る展開もありながらも、笑えるところもきちんとある。エンターテイメントとして仕上がっている作品だと思う。

個人的には、”天空闘技場”と”グリードアイランド”がお気に入りの話である

12位:Relife

ReLIFE 1 (アース・スター コミックス)

ReLIFE 1 (アース・スター コミックス)

 

 新時代が産んだマンガ名作だと思う。コミコに現在でも連載中の作品である。

社会人として心に闇を抱えてしまった主人公が高校生に戻って学園生活をする中で、人を信じること人との関わりを通じて成長を促したり、自分が成長したりしていく物語。

物語もきちんと大きな伏線が用意されており、人間成長ドラマとしても恋愛マンガとしても頼むことができる作品。

いまの高校生にも読んで、その時を大事にしてほしいし、20代の仕事に疲れた世代にもよんでもらって、もう一度自分の生き方と向かい合う機会にもしてほしい作品

大人になったら就職して 結婚して家族ができて子供の頃に思っていた未来。当たり前のように自然とくると思っていた未来は自然となんて来なかった。現実にはそれらの未来は もがいて、こじらせて、自分の努力なしには手に入らないものなのだと気付かされた。

11位:ピンポン

松本大洋作品の中でベストな作品はこのピンポンだと思っている。

卓球マンガなのだが、その人間模様にこそこのストーリーには価値がある。これはマンガでありつつも、現実感がべったりとついてまわるような話なのだ。誰もが努力すれば勝てる・一等賞になれる?そんなことはない。その才能がなければ上には立てないのである、それでも、才能あるものにも葛藤はある。そんな人間ドラマがこの作品では描かれている。

飛べねえ鳥もいるってこった 

10位:スラムダンク

スラムダンク (1) (ジャンプ・コミックス)

スラムダンク (1) (ジャンプ・コミックス)

 

これも説明はそんなに要らないかもしれないが、スポーツマンガとしては王者。

特に必殺技などそんなものはなく、地道にバスケットというものを描いているマンガ。スポーツをたんにやっているといシーンで泣いたのは後にも先にもこの作品だけである。みっちゃんが山王戦でスリーポイントを決めだした時に自然と涙が溢れていた。

ラストの山王戦でのセリフがないところなど、読んでいて行き着く暇がない。スポーツマンガとしてのそんな緊張感を味わえるのはこの作品以外あるのだろうか

静かにしろいこの音が・・・・・・オレを甦らせる。何度でもよ 

9位:デスノート

これも社会現象とまでもいわないまでも大ヒットしたマンガなので説明はそこまではいらないと思うが、やはりこの作品をあの時代にジャンプに載せようとした担当編集・そして編集長が素晴らしいと思う。

演繹的に考えると正しそうに思えるこの悪人をさばくという考えを少年ジャンプで連載するという衝撃は最初に見た時大きかった。。

後半も面白いけれどもやはり、最初のL編はマンガ史に残る戦いだったと思う。

あとはやっぱり、ポテチのシーンの衝撃・・だってあのテレビ39800円だろ?って一度はいってみたくなる

それすらもいつか愚民は気づくだろう。「こんな事をしていれば消される」と…
そして僕が認めた真面目で心の優しい人間だけの世界を創る 

8位:寄生獣 

寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)

寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)

 

往年の名作。SFファンタジーでホラー要素が強いと思えば、うっかり笑ってしまうところもある。そしてラストへの持って生き方含め、生命とはどういうことなのだろうかという問題提議まで行っている作品。このタイトルであのラストシーンはもはや鳥肌モノ。数巻でここまで人の印象に残る作品はあまりないのではないだろうか

お母さんのシーンはみんなのトラウマシーンにはいるレベルのものではないだろうか。

とおもったら、ミギーの可愛さにニヤニヤしてしまうところもある、そんなバランスが素晴らしい作品、さすが名作。

戦は「兵力」よりも「勝機」だよシンイチ

7位:ワンピース

ONE PIECE  1 (ジャンプ・コミックス)

ONE PIECE 1 (ジャンプ・コミックス)

 

まあこれこそ説明不要であろう。

間違いなく100年後も名作と語り継がれるであろう作品。これだけの世界観・キャラの多さをだしながらもストーリーは骨太に進んでいくことができるのは尾田栄一郎さんという才能の賜物。

空島編で読むのやめたって人もいるかもしれないが、もう一度単行本で読み返してほしい。個人的なベストシーンは、サンジのバラティエでるときと、メリー号を燃やす時かな。あれは泣く。

6位:ダイの大冒険

ドラクエバックグラウンドシリーズ第二弾。 これは人生で大事なことは多く教わったマンガ。そして傘でアバンストラッシュを何度やったかわからない・・

ダイとその仲間たちがいろんな困難や葛藤に空いながらも、成長し世界を救うという設定はありきたりかもしれないが、ストーリーが素晴らしい。敵キャラを仲間にしていく概念はこのマンガが原点なのではないかと思う。何よりポップが人間くさくてすきだ。ヘタレでずる賢い、そのポップが最終決戦で見せる男前の表情を思い出すと泣けてくる。どうして人は死ぬだろうかの答えはこのマンガで習った、一瞬閃光のように眩しく燃えて生き抜いて見せる。

おれがいる限りてめえらの思いどおりにゃあさせねえっ・・・!!

http://kigyokari-man.sakura.ne.jp/blog/wp-content/uploads/2014/11/dai85-1024x798.jpg

5位:ブルージャイアン

最近のマンガのなかでは文句なしの傑作

大の熱さ、大の音がマンガなのにその絵を通じてビシビシと伝わってくる作品。どこか自分のことを信じられなくて逃げてしまうけど、それも抱えながらも自分の夢に向かって一心不乱にサックスを吹き続ける大を見ていると自分も元気づけられる。

いまは第二期にはいっているのだが、ユキノリとの会話ひとつひとつで涙がでてしまう。今後もすごい楽しみなマンガ。 

4位:スケットダンス

SKET DANCE 32 (ジャンプコミックス)

SKET DANCE 32 (ジャンプコミックス)

 

日常系マンガの最高峰作品。ギャグ有り・シリアスあり・SFありという本当にこの作品はどこから読み始めても読者を楽しませてくれる。無人島にどのマンガのシリーズをもっていくかと聞かれれば間違いなくこのSKET DANCEを選ぶだろうと思う。

ギャグセンスの高さはいうまでもないが、泣かせる回は全て泣ける。特にスイッチの物語を読んだ上で最終話でのスイッチを見ると、涙がとまらんくなってくる。相手のこともよく知らないでマンガを紹介する場合必ずこのマンガをすすめるだろう。

3位:魔王

伊坂幸太郎グラスホッパー・死神の精度・魔王あたりを混ぜつつもマンガとして独自のストーリーを描くこの作品。頭をガツンと打たれるような衝撃のあるセリフが多くあり、自分の頭で考える重要性を身にしみて感じた作品。

自由からの逃走ではないが、人々は簡単にプロパガンダによって意志を歪曲されて、操作されてしまう。そんな中でも自分で考え抜いて戦う主人公達は読んでいて見入ってしまう。死んでるみたいに生きたくないという思いのもと一人戦うところに新時代のヒーロー像が重なる。

デタラメでも自分を信じて対決していけば、世界だって変えられる

考えろ!考えろ!考えろ!!!

クラレッタのスカートを直そう

2位:さよならソルシエ

2巻で終わるこのマンガだが、文句なしの傑作

これはピンポンにも近い話なのだが、才能についてのお話だ。誰しもが自分が欲しい才能をもって生まれるわけではない、しかしそれが組み合わさった時に世界が変わるような出来事を起こせることができる。

これはヴィンセント・ヴァン・ゴッホとテオの兄弟の物語だが、テオがカッコイイ。マンガ史上で1,2を争うかっこよさ。自分の信念に従って行動していくそのエレガントさは読んでいてため息がでるほどだ。その野心家かつ非常に聡明な男なのだが、弟ゴッホのもつ絵の才能には嫉妬をしている。その兄弟の行き着く先は??ぜひ読んでみてほしい。また芸術とはなにかを考える上でもヒントがつまっているような気がしている。格式・形式だけの芸術から、もっと自由な感性で描く・鑑賞するものだとこの作品を通して教わった気がする。

本物の夜明けを見せてやる

体制は内部から壊すほうが面白い

制約も何もなく素晴らしいと感じたものをあるがままに描く、そういうものはわかりやすい。だから人々の心をつかむ

ただひたすらに毎日を精一杯生き抜いて死んでいく人生、連中はそれを立派な人生だと思っている

どれだけ良い絵を飾ったとしても見に来る人間はたかがしれているだろう、お前たちの絵は街の人々にこそ見せるべきだ

1位:王様達のヴァイキング

王様達のヴァイキング(1) (ビッグコミックス)

王様達のヴァイキング(1) (ビッグコミックス)

 

現状の文句なし一番は私にとっては王様達のヴァイキングだ。自分の人生のもたらした影響が大きすぎる。このマンガのセリフをみては自分を奮い立たせている。ベンチャーなどに努めている人ならば必ず読んでみてほしい。天才的なハッカーだが人間性に難ありの是枝がエンジェル投資家である坂井とともに難事件を解決していくストーリー。

その解決までの疾走感もさることながら、坂井や周りの人間のセリフがいちいち胸に刺さる。彼らの友情・情熱にこのマンガを読んでいると感化されてしまう、情熱が伝染する作品である。人生に勇気をくれるマンガはいろいろあるが一番自分に影響をもたらしたマンガは間違いなくこの作品であろう。

どれだけ人に便利だと思われるか、どれだけ人の役に立てるか、こうふんさせられるか。PCの先の、見えない人の気持ちを考えるのが俺らの商売なんだぞ。

好きなものをとことん追いかけていれば、化けることもあるっていう良い事例だ

欲望は人を食らう

やれることをすべてやり尽くさないなんてバカだ!

つまらない遠慮は捨てろ、自分で求めた者のみチャンスは掴むことができる

チャンスはやってくるものでなく、見つけ出すもの

 

以上が現在2017年時点でのランキングである、もちろん異論反論は認める。これからもまだまだ新しい面白いマンガに出会ってこのランキングを変えていきたいので、おすすめあればぜひ教えて欲しい。

 

付録

・泣く泣くランク外だけれどもおすすめマンガ

蟲師PLUTO封神演義アドルフに告ぐハチミツとクローバー 、彼女のいる彼氏