高校時代に読みたいランキング暫定1位:ぼくは勉強ができない
高校時代に読みたかったかつ、高校生などいたらぜひ読んで欲しい。
勉強ができない、それは悪いことなのだろうか。もちろん勉強が出来たほうが世間の基準でいうと”良い”なんだろう。
しかし本質的には、勉強ができなくなくてもいいのだ、人間的に”良い”人間になっていくべきである。
それは高校の教師が知っているわけでもなく、親が教えてくれるわけでもない。それは自分で物事を自分のものさしで捉えて考えていくことで見えてくるものだ。
先生という絶対性についての疑問
しかし高校などまでは学校の先生というものはある種絶対的なもので、絶対解だと信じられている。そうしたほうが先生側都合だと便利だからである。右向け右が完成するからである。
この小説では上記のような教師についてこう記述している
事実を自分勝手に解釈して、それの確認を他者を使って行う人々
事実を自分勝手に解釈するのはいいが、それを他者へ強要するのはお門違いである。
ぼくを取り巻く家族とある先生の暖かさ
そんななかでこの小説ではぼくが自分で考えて行動していく短編集のような作りである。どれも家族とある先生の言動が胸を刺す。さくっと読めるが、考えさせられ、笑えるとても小説として良いものだと思う。
無駄は不都合な精神から生まれる
死んでしまえば、血は味がなくなる。もし死にたくないならば冷めた人間になるな
☆4
これを読みながら君たちはどう生きるかを思い出した、この本も素晴らしい本なのでぜひ読んで欲しい。